ミニチュア製作はじめました

ちょっとしたきっかけでミニチュア製作を始めてみました。
上の左側の写真は初めての作品、ドーナツ。右は次に挑戦したパストラミ・ビーフサンドです。

ミニチュアスイーツという世界

まあ、だいぶん前から食品サンプルのミニチュア版を作ってみたいとは思ってたんです。プラモデルなどの模型も改造含めてそこそこやってましたしね。
詳細は「製菓部」のページをみていただくとして、リアルにホンモノのスイーツ作りを趣味にしている自分としては、ミニチュアスイーツを作ってみたかったんです。
きっかけはいろいろあったんですが、誰もそんなことに興味はないと思うので端折ります(笑)。

ネットやYouTubeでたくさん作例やノウハウをみることが出来ますが、やはり最初はちゃんと本になったものを参考にしたかったので、一冊選んで購入しました。
選んだのは『関口真優のいちばん親切なミニチュアスイーツの教科書』です。
書店に行くのもコロナ禍の影響で、ちょっとおっかなびっくりな時期だったこともあって、Amazonや楽天ブックスで中身や評価を読んで決めました。

初めてのミニチュアドーナツ製作

作り方をカンタンに説明すると、

  1. 粘土を捏ねて
  2. 成形して
  3. 乾燥して
  4. 塗装して
  5. 仕上げる

というステップです。
ほんとに大まかですが(笑)。

でもシンプルに見えるものほど、隠れているノウハウは山ほどあるのが世の常です(大げさ)。
それがまた理系男子には面白いところなわけですが。
手始めにシンプルで材料も少なめで出来るドーナツを作ってみることにしました。

ミニチュアドーナツ製作に最低限必要な材料と道具

ともあれ、最低限必要な材料や道具は揃えなくてはなりません。
近所のユザワヤや東急ハンズ、模型店などを見て回ったのですが、ガンプラ関係の素材・工具のようには揃っていませんでした。
結局、ネットショップに注文することにしました。送料が気になることろですが、まとめて買えば送料無料になったりします。素材系のメーカ直販サイトだと品切れの心配もありません。

ミニチュアドーナツを初めて作る場合に必要なモノを書き上げてみます。

  1. 粘土:出来れば軽量樹脂粘土。樹脂粘土でもOK。
    クラフトに使える粘土にはいろいろな種類があり、仕上がりの質感、強度や耐水性、細工のし易さなど、さまざまな特長があります。
    軽量樹脂粘土は強度はそこそこですが、初心者の私には扱いやすい気がします。
    また乾燥後の透明感も弱めなのでドーナツには合っている気がします。
    樹脂粘土は100円ショップDAISOのオリジナル素材にもあり、大きめの店舗でも買えます。
  2. 塗料、絵具:アクリル系の絵具
    生地(粘土)に練り込んだり、乾燥後に塗布したりします。
    樹脂粘土にはアクリル系の絵具、塗料が相性が良いようです。
    カドミウム入りなど人体に有害な成分を含む絵具もあるので、安全性を考えるなら同色のカドミウムフリー絵具を。
  3. その他材料:トッピング用の材料
    チョコソースや砂糖、クリームに見える材料またはそのための素材です。作家さん、それぞれがいろいろ工夫されています。
    ちなみにタミヤなどからは、チョコソースも砂糖もそのまま使える形で売られています。
  4. 是非とも揃えたい工具・道具類
    1. カラースケール:もともとカラー粘土の混色用ですが、定量切り出しに便利です。
    2. 歯ブラシ:乾燥する前に粘土を叩くと質感を与えることが出来ます。硬めが良いかも。
    3. 細工用スパチュラ:小さな形状を整えるのに必須なステンレス製の小型のヘラ。
    4. カッターの刃:切れ目を入れたり、押し付けたりして表面の細工に使います。
    5. クリアファイル:作業台に敷いてできるだけゴミの無い作業場所を確保します。
    6. 筆、パレット、爪楊枝:絵具や塗料を整形前に粘土に練り込んだり、乾燥後の色付けに。
    7. 筆洗い、ウエス:塗装するときに。100円ショップの使い捨てのカップとか古いタオルでOK。
  5. 出来れば用意したい工具・道具類
    1. 伸ばしプレート:透明なプラスチック板製。丸めた粘土を押さえて伸ばす道具。
    2. 定規/ノギス:整形しながら寸法を確認します。
    3. はかり:0.1gが量れるタイプを。カラースケールよりも正確に粘土を切り出せます。
    4. キムワイプ:ティッシュペーパーやウエスはゴミが出やすいので、工業用のペーパタオルを使うと良いかも、です。
  6. 作りたいドーナツの写真、イラスト、設計図(笑)など
    ミニチュア作りは観察することがとても重要だと思っています。
    特に実物に似せて作りたい場合は、縦×横×高さの比率だけでも合わせるとぐっと近付くような気がします。
    1/6とか1/12とかドールハウスの縮尺で作りたい場合は寸法も計算しておきます。
    表面の様子とか、質感を似せるためにも手元に置いておくのをオススメします。

道具が揃ったら早速始めましょう!

カラースケールで粘土の量を量る

粘土と言えば、紙粘土と油粘土ぐらいしか知りませんでしたが、樹脂粘土や石粉粘土という粘土があり、しかもその派生品もあったりします。ドーナツだと樹脂粘土か軽量樹脂粘土を選ぶと良いみたいです。

まず、クリアポケットファイルなどを敷いて、ほこりやゴミがなるべく少ない作業エリアを確保します。塗料が付着しても机が汚れないという利点もあります。

同じ大きさで複数のドーナツを作るためにも、カラースケールで粘土を切り出します。
カラースケールはもともと着色済みの樹脂粘土を一定比率で切り出し、混ぜたときに目的の色にするための道具ですが、通常の定量切り出しにも便利です。
300円前後ですので是非とも揃えたいツールですね。

切り出した粘土を軽くこねてから、アクリル絵具で着色します。これが生地の色になります。
黄土色系の絵具を使いますが、乾燥後に色が濃くなる傾向があるので控えめにしておきます。
ちなみに右の写真の絵具量は多すぎです(笑)。

絵具を着けたら、すばやく、しかもしっかりとこね、手のひらで丸く整形します。

こねる前には手をよく洗っておきましょう。
左の写真をよく見ると、ゴミが混じっているのが見えますね〜(汗)。

丸めた粘土に伸ばし板を押し付けて、目標のサイズ+αに広げます。
方眼が印刷されたカッティングマットや、写真のような目盛入りの伸ばし板を使うと効率が良いです。

この段階で、歯ブラシなどを表面に押し当てたり、叩いたりして質感を与えます。
自然乾燥させる樹脂粘土は、どんどん乾いて硬くなっていくので、出来るだけすばやく進めます。

失敗したドーナツのなりの果て

ここからドーナツの形状に近づけていくのですが、くれぐれも道具類は綺麗にしておきましょう。

というのも、買ったばかりのスパチュラをそのまま使うと、右の写真のように黒くなってしまうことがあります。
これはツールに塗られていた油が黒く移ってしまった状態です(涙)。

新品でキレイに見えていたとしても、工具はアルコールや洗剤などでキレイにしておくことをオススメします。

一般的な形のドーナツであれば、丸棒を使って真ん中に穴を開けたり、カッターの刃を押し付けたりするのですが、最初から上手くいきませんでした。

失敗作の例です。
作品には出来なくても、試し塗りやデコレーションのテスト材料に使えるので、失敗してても残してあります。
反省材料になりますしね。

ドーナツはやっぱりいろいろ並べたい

ドーナツは同じ種類がならんでいても、違う種類がならんでいても可愛いので複数作ってみました。
イーストドーナツは比較的簡単に見えますが、比率が違うと別物になってしまいます。
フレンチクルーラーはひだの整形をすばやく進めないと、乾燥して硬くなり失敗します。ひだの数も揃えておくと良いと思います。

オールドファッションも作ってみました。かなり大胆に整形しても大丈夫みたいです。
気に入らないところがいろいろありますが、この6個を仕上げてみました。

今回は1/6スケールで作ってみたのですが、ある程度大きさがあるので「ごまかし」が難しかったです。
ウエザリングの要領で焼き色の絵具を擦り付けたり、疑似チョコソースを作って塗ったり、タミヤの疑似砂糖をまぶしたり、それぞれの作業は楽しいですが、1個ずつだと凄く手間を感じましたね

自作のラテアート・カプチーノとならべてみました。スケール感が少しは出ましたか?

やってみて分かる難しさと楽しさ。久しぶりに感じた気がします。
作業ひとつひとつにいろいろなノウハウがあり、失敗するたび、やり直すたびに新たな気付きがありました。
これからも、ちょこちょこ作っていきたいと思います。

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